プロサーファーとして人気の松田詩野選手は、パリオリンピック2024の出場を正式に決めました!
その松田詩野選手は3年前の東京オリンピックでは、内定取り消しの苦い過去があります。
なぜ松田詩野選手は東京五輪出場の内定取り消しになったのでしょうか?
経緯を明らかにすると同時に、極めて辛い状況を救った松田詩野選手のご家族についてご紹介していきます。
松田詩野選手もハーフ?と思われるようですが、ご両親、特に父親はハーフのお顔に見えて仕方がありません。
また、TOPアスリートは最終的に信じるものは自分しかありませんが、どのような経歴かも見ていきましょう!
- 松田詩野はナゼ東京オリンピック内定取り消しに?
- 松田詩野のハーフ顔の父親や家族の支えで復活!
- 松田詩野のサーファーとしての経歴や学歴は?
松田詩野はナゼ東京オリンピック内定取り消しに?
松田詩野選手が、なぜどうして東京オリンピックの内定が取り消しになったのか、気になりますよね!
一度は、条件付きではあるものの東京五輪出場権獲得と報道されたわけですから、喜んだファンも多かったのではないでしょうか?
そこには、オリンピック出場のための複雑な条件があるのです。
どうのような経緯で、松田詩野選手の東京オリンピックの内定取り消しになったのでしょうか!
引用:スポーツナビ
条件付き出場権獲得から内定取り消しまでの経緯
条件付き出場権獲得
松田詩野選手が17歳、2019年に条件付きで東京五輪代表に内定しています。
『2019 ISAワールドサーフィンゲームス』(宮崎県宮崎市・木崎浜海岸)
アジア最高位に条件付き東京五輪出場権が与えられる
→見事アジア最上位の15位になり、条件付きで東京五輪出場権を獲得
まず、松田選手は、ISA ワールドサーフィンゲームス(WSJ)で15位になり、条件付きで内定をもらいます。
この「条件」というのが、こちらになります。
2020年のISAワールドサーフィンゲームスで日本代表になる
オリンピックの出場権利はあるものの、日本代表に選ばれないと、オリンピックには出場できないんですね。
競技によって選手選考は異なりますが、”条件付き”内定とは、なんともわかりづらい仕組みですね。
コロナによる延期
2020年のISA WSJで東京五輪の出場権を正式に決めることができるはずでしたが、コロナによって延期になってしまいます。
世界中で外出自粛や禁止措置が取られる中、多くの選手がそうだったように、松田選手もオリンピックに向けての練習も思うようにできませんでした。
特に緊急事態宣言が発令されている期間は、海に入ることができなかったそうです。
引用:Number Web
東京五輪の出場権獲得ならず
延期されていたISAワールドサーフィンゲームスは、2021年6月にエルサルバドルで開催されることになりました。
この大会で東京オリンピックの出場が正式に決まりますが、その条件はこのような内容でした。
各国男女各2名ずつ(日本女子で上位2位に入る)
松田詩野選手の結果は41位タイ。これは日本女子3位でした。。惜しい・・惜しすぎる
規定により、松田選手の東京五輪出場は取り消しになり、松田選手より上位だった前田マヒナ選手と都筑有夢路選手が日本女子の五輪代表になりました。
結果、松田選手は条件付き出場権を獲得していましたが、東京五輪に出場できなくなりました。
実際に試合が終わって、すごく悔しくて、悔しくて。
本当に、素直に試合が好きで、勝ちたいっていう気持ちが、自分の中に強くあったんだなって、その時、実感したんです。
応援してくれている人に、良いサーフィン見せたいとか。サーフィンを通じて、勇気や夢を与えたいって、メディアでそう発言したように、もちろんそれは嘘ではないですけど。何かそれを自分の一番最初に持ってきちゃってたのかなって。
引用:SURFMEDIA
サーフィンに限らず、いろんな競技でオリンピックの代表選考には賛否両論がありますね。
”代表選考漏れ”よりも”内定取り消し”と言われてしまっているため、より精神的には辛かったのではないでしょうか。
しかし、ここから松田詩野選手の2024パリオリンピックへの挑戦が始まります。
引用:神奈川新聞
松田詩野がパリ五輪へ出場確定!
引用:スポニチ
松田詩野選手は東京五輪への出場は叶いませんでしたが、2024年パリオリンピックの出場はすでに確定しています!
パリ五輪への道のりも、東京五輪同様、条件付き内定からスタートとなりました。
松田詩野選手はパリオリンピック出場をどのように確定させてきたのでしょうか??
条件付き内定
2023年6月にエルサルバドルで開催されたワールドゲームズでアジア最上位の結果を残し、パリオリンピックの条件付き内定を決めました。
会場となったエルサルバドルは、2年前に東京五輪で内定取り消しになった悲劇の地です。
今回と同じエルサルバドルが開催国だった悲劇のWGから2年、苦い思い出を塗り替えたヒロインは、「悔しい思いがあった場所だったけど、同じ場所で五輪取れるチャンス。絶対いい思い出の場所にしたいと思って2年間努力した。前回の自分を超えられたかな」と確かな思いを口にした。
引用:日刊スポーツ
強い決意で臨んだ松田選手ですが、再び条件付きの出場権を獲得することができました。
また、この内定は、全種目を通じて、個人として日本人第一号だったそうです。
とは言え、前回同様、”条件付き”なので、まだこの時点では確定ではありませんでした。
条件を満たし、正式に出場決定!
”条件付き内定”となったパリ五輪の内定を確定させるための条件はどんなものだったのでしょうか?
2024年2月にプエルトリコでのワールドゲームズに出場
東京オリンピックの時は、日本人女子2位以上という条件だったので、それに比べればハードルは低いですね。
これも、東京オリンピック出場が叶わなかった悔しさから日々のトレーニングを見直し、数々の大会で好成績を残してきた松田選手の努力の成果でした。
栄養士さんをつけ、食事にも気を使うようになり、苦手なランニングなど陸でのトレーニングも増やしたそうですよ!
そして、松田選手は2024年2月にプエルトリコでのワールドゲームズに出場し、パリオリンピック出場を確定させました。
松田選手のパリ五輪確定後のコメントがこちらです。
正式にオリンピック出場を決めることができて嬉しいです。あとオリンピックまで数ヶ月なので、悔いのないように過ごして、オリンピックの舞台では楽しみたいと思います。
本当にオリンピックが条件付きで1年前のISAで決まったときから、タヒチでのイメージをしていたので、それが実現することができて嬉しいです。あとは、その舞台で自分が出来る限りのことをやることに最終的にフォーカスして行きたいです。
引用:SURFMEDIA
パリ五輪のサーフィン女子日本代表は、松田選手1人ですが、メダル獲得を獲得して最高の笑顔を見せてほしいですね!
松田詩野のハーフ顔の父親や家族の支えで復活!
出典:X
父親のお顔がかっこよすぎますね。。彫りの深い欧米人系のハーフに見えて仕方ありません!
松田詩野選手は、両親と姉の4人家族です。
ちなみに、松田選手のご両親とも純日本人のため、ハーフではありません。
両親の出身や家族構成
引用:Instagram(左から姉・葉月、松田詩野、母・雪、父・茂樹)
松田選手のご両親はどちらもサーフィンをしていたそうです。
母がボディボード、父がロングボードをやっていました。母は葉山、父は山形 出身で、私は湘南で産まれました。茅ヶ崎のサーフィンスクールで入ったのがきっかけでサーフィンを本格的に開始。やっていくうちに両親はサポートに回ってくれるようになりました。
引用:WAVAL
世界のトップで戦う日本人サーファーは、両親がサーフィンをしているケースがすごく多いと思いませんか?
自然を相手にする個人種目なので、育った環境が大きな影響を与えているのかもしれませんね。
ご両親とも一般の方で、プロサーファーではないので、詳しい情報は出ていませんでした。
おふたりのお名前はわかっていて、お父さんは松田成樹(しげき)さん、お母さんは松田雪(ゆき)さんと言います。
父・茂樹さんは山形県のご出身です。
日本海側の庄内はサーフィンが盛んな地域ですし、内陸の方は月山などスノーボードが盛んな地域ですね。
母・雪さんは神奈川県三浦郡葉山町のご出身です。
引用:SURFMEDIA
松田選手は東京オリンピック内定取り消し後、家族のサポートのおかげで前に進めたと話しています。
もう一度、前を向いて進んでいけたのは、やはり、まわりのサポートしてくれている人の応援と家族のサポートだったと気づいたんです。1人だったら、こんなにすぐ次に向かえなかったと思います。次があるんだっということで、すごく救われましたから。
引用:SURFMEDIA
また、TBSの『すっぴんアスリート』に出演した際は、弱気になった時に母からかけられた言葉で勇気づけられたそうです。
「自分に自分で強い言葉をかけたらいいんじゃない」
そして、お父さんは遠くから見守っていてくれている感じでバランスがいいと話していました。
何でも話せるのはお父さんよりもお母さんですが、競技のことはお父さんにも相談します。
引用:好書好日
引用:Instagram(松田詩野の家族写真)
姉との思い出
松田詩野選手には、5歳年上のお姉さんがいます。
名前は松田葉月さんで、歯科衛生士をしているそうです。
仲の良い姉妹で、たびたび詩野さんや松田ファミリーのインスタに一緒の写真がアップされますね。
引用:Instagram(左は姉の松田葉月)
葉月さんは、趣味でサーフィンはするそうですが、詩野さんのように競技はしないようです。
仲の良い家族で、それぞれの誕生日には必ずお祝いの写真がアップされますね。
松田詩野のサーファーとしての経歴は?
引用:Instagram
ここからは松田詩野選手のサーファー歴を紹介していきます!
松田選手は、司法試験よりも難関とされているプロサーファーの資格を中学生で取得し、高校生の時には日本代表に選出されています。
【6歳】地元サーフィンスクール入校
出典:X
松田選手は6歳の時に、地元・茅ヶ崎にあるサーフィンスクールに入りました。
初めての波で、ボードの上で立てたそうですよ!
松田選手は3歳の頃にはすでに父親に連れられて、ボードに乗っていました。
幼少期の頃から波に乗っていたことから、身体が感覚を掴んでいたのかもしれませんね。
また、松田選手が育った茅ヶ崎の海は波が穏やかで、サーフィンを始めるのには適していたのだとか。
「私のホームは波が小さめで、サーフィンを始めやすい場所です。私もそこでサーフィンを始めて、すごい楽しいっていう記憶が大きいです」
引用:オリンピック公式
【中学3年生】プロデビュー
松田詩野選手は、中学3年生でプロサーファーになりました。
松田選手はプロデビューの前年、中学2年生(13歳)の時に、プロ資格を獲得しています。
2016年7月の夢屋サーフィンゲームス田原オープン大会でWSL QS⼤会の優勝で、プロ資格を獲得しました。
プロサーファーになるためには、JPSA(日本プロサーフィン連盟)に登録していれば、年齢制限はないそうです。
ボードの動きや技術、波の難易度、選択、スピード、コントロール、パワー等を総合して採点されます。 合格率はわずか2%と難関と言われる司法試験の5%よりも低い確率となっています。日本国籍を有している者であれば受けることができ、年齢制限はありません。
引用:サーフトリップ沖縄
【高校2年生】日本代表
引用:酒井医療株式会社
中学2年生でプロ資格を得た松田選手ですが、高校2年生の時に日本代表に選ばれています。
2019年には「第1回ジャパンオープンオブサーフィン」で初代⼥王になっています。
この大会は日本のトップクラスサーファー16名が集まる最高レベルの大会です。
この優勝によって初の⽇本代表に選出され、そこから5年連続で⽇本代表⼊りを果たしています。
松田詩野の学歴
それでは最後に 松田詩野選手の学歴について見ていきましょう。
神奈川県茅ヶ崎市出身の松田選手は、東海岸小学校を2015年3月、茅ヶ崎市立第一中学校を2018年3月に卒業しました。
高校は、通信制の飛鳥未来高に進学
高校は通信制の飛鳥未来高校に進学。この学校の卒業生には、モデルやタレント業を幅広くこなす藤田ニコルさん、プロゴルファーの藤田光里選手などの著名人がいます。”自由度が高かったこと”が進学先に選んだ理由だそうです。
引用:re-departure
芸能活動やスポーツと両立できる学校のようですね。
それでも、海外遠征が多い松田選手にとっては、課題の提出など大変だったと話していました。
引用:X(旧ツイッター)
高校入学時には、すでにプロサーファーになっていたこともあり、サーフィン中心の生活を選択したのだそうです。
その結果、高校在学時に日本代表にも選ばれています。
また、高校卒業後は、大学には進学せず、サーフィンに集中することを選んでいます。
松田詩野はナゼ内定取り消し?ハーフ顔の父親や家族の支え【まとめ】
最後までお付き合いいただき、まことにありがとうございます。
最後に松田詩野選手のパリオリンピック出場までのまとめです。
- 2019 ISAワールドサーフィンゲームスで条件付き内定を受ける
- 2021 ISAワールドサーフィンゲームスで日本女子3位で代表権を獲得できず、内定取り消し
- 2023 ISAワールドサーフィンゲームスでパリ五輪の条件付き内定を獲得
- 2024 ISAワールドサーフィンゲームスでパリ五輪出場が確定
パリオリンピック注目種目のひとつであるサーフィン。
タヒチ島チョープーでの松田詩野選手の活躍に注目しましょう!
コメント