2023年9月現在、セリーグの防御率1位を走り、残り2勝で初の2桁勝利を手にするところまできている村上頌樹投手。
シーズン開幕からは、31イニング開幕連続イニング無失点のセリーグ最長タイを記録するなど、今年大きく飛躍しました。
今回は、
- 村上頌樹選手はなぜ、ここまで成長したのか
- 2023年シーズンや2軍での成績
- ドラフト時の評価
について紹介して行きます。
村上頌樹の2023年の成績がすごい!
現在、防御率リーグ1位を記録している村上頌樹選手。
参照:X
シーズン途中ではありますが、2023年の成績を見て行きましょう。(9月1日現在)
防御率 | 1.89 |
勝利数 | 8 |
敗戦 | 5 |
勝利率 | .615 |
奪三振 | 119 |
奪三振率 | 8.77 |
K/BB | 7.73 |
WHIP | 0.74 |
まず、注目すべきは防御率が1点台でリーグトップに立っているということですね。
昨シーズン1点台を記録していたのは、山本由伸投手と千賀滉大の2人だけです。
そのまま1点台を記録しシーズンを終了すれば、セリーグ3年ぶりの快挙です。
また、防御率以外に注目したいのが、K/BB(投手の制球力と三振奪取能力を図る指標)とWHIP(1イニングあたり何人の走者を出したか)です。
K/BBとは投手の制球力を評価する指標のことで、三振と四球の比率を表したものです。
3.5を超えていれば良い投手とされ、5.0を越えれば超一流の投手として評価されるのですが、村上選手は7点台を超えており、奪三振が少なく、四球を全く出さないコントロールがよい超一流投手ということになります。
また、WHIPに関しても、0点代を記録しています。
K/BB、WHIPともに両リーグ1位の数値で、オリックスの山本由伸投手をも上回ります。
では、なぜ、ここまですごい成績を残せているのか、調査してみました。
村上頌樹の何がすこい?
村上頌樹投手の最もすごい点は、回転数にこだわったストレートです。
村上頌樹投手は、小さい頃から元阪神の藤川投手が好きで、浮き上がるような藤川投手の火の玉ストレートを投げることが目標だったそうです。
2022年秋からチームメイトの青柳投手に弟子入りし、生命線のストレートの精度向上のトレーニングを敢行します。
その結果、プロ平均回転数の2200前後を超え、2400〜2500を記録するようになり、制球力も格段に向上しました。
ストレートの回転数・制球力向上に伴い、変化球もより一層生きるようになり、スローカーブは急速差を利用した武器として手応えを感じているそうです。
また、元中日の監督でかつて3冠王を3度獲得した落合博満氏は、自身のYouTubeで、
各バッターが真ッスラがいいとかという話はしていますね。真っすぐだと思って(打者の手元で鋭く)ピュッと曲がってくるというのは、やっかいなボールであることは確か。(中略)
真っスラしたら駄目だという説もあるんだよ。シュート回転したら駄目だとかっていうね。でも、それをうまいこと武器にして使っているというのは頭のいい子だね」
参照:YouTube
と語っており、ストレートだと思ったボールがスライダーのように変化する真ッスラを称賛しています。
中学時代から負けん気の強かった村上頌樹投手。
プロで活躍するために地道に努力を重ねたからこそ、今シーズンの活躍があるんですね。
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ドラフト時の村上頌樹の評価は?
村上頌樹投手のドラフト時の評価は、意外なほど低かったそうです。
参照:GOETHE
高校時代の村上投手は選抜でエースとして優勝投手になり、大学時代も東洋大のエースとして、3年生時に投手3冠、ベストナインの獲得といった輝かしい成績を残していました。
ただ、大学4年の秋に右腕の肉離れで1試合にしか登板できず、ドラフトの評価が落ちてしまったようです。
ただ、怪我がなけれなば、ドラフト上位での指名も十分可能性としてあったそうなのですが、スカウトの評価は低かったとのこと。
「今の力量で勝負しなきゃならないピッチャーですよ。なんでもできるということは、今がピークと考えたほうがいい。体も小さいし、真っすぐにもう少し威力があればいいんですが……」
参照:Sportiva
と大学時代がピークで、プロ野球では通用しないとスカウトの方はみていたようです。
ですが、2020年のドラフト時の阪神の矢野燿大監督は、村上投手がずっと気になっていたようで、ドラフト当日に東洋大に調査書を出し、指名したそうです。
「ずっと気になっていた。俺が希望してドラフト当日に調査書を出した。出していなくても指名はできるけど、礼儀上の問題でね。仁義を切った」
「緩急が使えて、落ちるボールもある。捕手としてリードしたいピッチャー」
参照:スポニチ
矢野さんの現役時代のポジションはキャッチャーで、多くのピッチャーをボールを見てきました。
そのキャッチャーとしての経験から、村上投手の素晴らしさを感じていたのでしょう。
実際、今年、チームのエース格として大活躍されていますから、矢野さんの選手を見る目は素晴らしいということですね。
2軍での村上頌樹の成績もすごかった!
現在、1軍で素晴らしい成績を残している村上頌樹投手ですが、2軍でも素晴らしい成績を残されています。
参照:サンスポ
2021年シーズンの2軍成績
10勝1敗、防御率2・23の好成績を残し、最多勝、最優秀防御率、最高勝率の投手3冠
2022年シーズンの2軍成績
投手2冠(最優秀防御率、最高勝率)、最多奪三振
2年連続で最優秀防御率、最高勝率を獲得しており、2軍自体から圧倒的な成績を残されていました。
まとめ
ここまで、村上頌樹投手の成績について紹介してきました。
最後に本記事のまとめをして行きましょう。
- 2023年9月現在、防御率1点代を記録し両リーグ1位
- K/BB、WHIPともに両リーグ1位の数値
- 最もすごい点は、回転数にこだわったストレート
- 選抜優勝投手ではあったが、スカウトの評価は低かった
- 当時の阪神:矢野監督は村上選手を評価していた
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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