【やり投げ】の北口榛花は2023年8月25日ブダペスト世界陸上にて、前年の銅メダルに続いて金メダルを獲得。
オリンピックを含め、マラソン以外の種目で日本女子が優勝するのは日本初の快挙です!
そんな北口榛花さんと二人三脚で歩み、世界を一緒に取ったコーチの事をご存じでしょうか?
そのコーチの名前は「デイビッド・セケラック」さんです。
母国・チェコではジュニアコーチを務めているセケラックさんですが、ウクライナのゼレンスキー大統領に似すぎていて笑えます!
今回は、以下の疑問を解決していきますね。
- 北口榛花がチェコでやり投げを学ぶのはなぜ?いつから?
- デイビッド・セケラックさんはゼレンスキー大統領にそっくり!【顔写真】
- デイビッド・セケラックってどんな人物?
北口榛花【やり投げ】がチェコで学ぶのはナゼ?
月刊陸上競技
そもそも、どうして北口榛花さんは、チェコにやり投げを学びに行っているのでしょうか?
まず、チェコという国は「やり投げ大国」と呼ばれ、世界でも有数の強さを誇っています。
その証拠に、やり投げの世界記録は男女ともにチェコの選手が保持しています。
こういった理由から、北口榛花さんは日本大学在学中にコーチを求めてチェコへ単身留学されたのです。
元々、高校時代の陸上の先生から「投げ方やスタイルから見て、チェコが一番合っている」と言われ、その時からチェコに興味を持っていたそうです。
北口榛花がチェコ語で口論するコーチは何者?
スポーツニッポン
北口榛花さんは、チェコへ乗り込んだ当初はチェコ語が話せませんでしたが、現在は流暢な会話ができるほど話せるようになっています。
いまや時にはコーチとチェコ語で口論になることもあり、テレビなどの映像でご覧になった方もある事と思います。
2022年7月22日「世界陸上2022オレゴン」にて、日本女子初の銅メダルを獲得した時のエピソードですが、、
決勝では北口の投擲が終わるたびに、セケラックコーチは両手を顔の横につけて、「集中しろ」とサインを送っていた。
「頭にきちゃって喧嘩しました」
コーチとしてはごく普通のアドバイスにも見えるが、北口はカチンと来たらしい。
「この場所で集中しない人いないでしょ。毎回言われるから頭にきちゃって喧嘩しました」
出典:Number Web(2022/07/24)
そんな口論ができる、北口榛花さんのコーチとはいったい何者なのでしょうか?
ゼレンスキー大統領に激似!【写真比較】
デイビッド・セケラックコーチは、ウクライナの大統領ゼレンスキー大統領にそっくりです。
せっかくなので、写真で比較してみてみましょう!まずは、デイビッド・セケラックコーチの写真です!
時事通信
続いて、ウクライナのゼレンスキー大統領です。
ロイター
ウクライナは情勢が厳しいため、ゼレンスキー大統領の笑顔の写真は少なかったですが、似てますよね!
セケラック氏にコーチを依頼する経緯
さて、北口榛花さんがセケラックさんにコーチを依頼することになった経緯が気になりますね。
きっかけは、2018年にフィンランドで行われた、やり投げの国際講習会でした。
その講習会に参加した北口さんですが、チェコでトレーニングをしたいと考えていたものの、コネクションがありませんでした。
ですが、その時にチェコ人のコーチから渡された名刺がきっかけとなり、北口榛花さんは
今しかない! やっと手に入れたチェコとのつながりを今、ここで使うしかない
日刊ゲンダイDIGITAL
と思い、翌日にはその名刺に書かれた電話番号へ電話をかけたそうです。
その後、紹介されたインスタグラムでデイビッド・セケラックコーチと出会いました。
ところが当時、やり投げ大国のチェコの中ではセケラック氏はジュニアコーチという位置付けでした。
チェコには、いわゆる名将と言われるコーチも多くいる中で、何故ジュニアコーチ?と周りの人たちは疑問を抱いていましたが、それに対しても北口榛花選手には明確な考えがありました。
「シニアの技術はまだ自分には早いと思った。まずジュニアとしての大事な基礎を教えてもらいたかった」
出典:Number Web(2023/09/05)
2019年2月から1か月間、単身チェコへ渡って指導を受けてから現在に至るまで、セケラックコーチに師事しています。
セケラック氏は元は異競技出身で経営者
読売新聞オンライン
では、デイビッド・セケラックコーチが、やり投げの選手で活躍していたかといわれると、そうではありません。
まず、陸上をやるときに、彼が取り組んだ種目は競歩でした。
のちに投てき種目にも取り組み、そのころから自分で考えて練習をすることが多かったのです。
その習慣が、現在指導者になって活きてきているのでしょうね!
また、コーチ業とは別に、自分で印刷会社を経営している経営者の顔も持っています!
コーチ指導下での戦績の推移と変化
THE ANSWER
では、デイビッド・セケラックさんがコーチになる前と、なった後の北口榛花さんの戦績の推移を見てみましょう。
まず、セケラックコーチに師事以前の2017年と2018年は国体で1位を獲得したものの、日本選手権では6位・12位とその他の大会では優勝することは叶わず。
2019年にセケラックコーチに師事した後の大会成績では、以下の表以外でも優勝を飾った大会があり、成績はグンと上がったと言っていいのではないでしょうか!
- 2019年 北九州陸上カーニバル 1位
- 2021年~22年 日本選手権 連覇
- 2021年 オリンピック初出場 12位
- 2022年 2024年 セイコーGGP東京 1位
- 2022年 ダイヤモンドリーグ 優勝
- 2022年 世界陸上(オレゴン) 3位
- 2023年 世界陸上(ブタペスト) 優勝
また、やり投げの年次ベストという公式記録があり、セケラックコーチに師事後の2019から北口榛花選手の記録が大きく変わりました。
- 2017年 61m07
- 2018年 60m48
- 2019年 66m00
(2019年5月:第6回木南道孝記念陸上競技大会優勝(64m36)日本新記録・アジア歴代5位
(2019年10月:北九州陸上カーニバル優勝(66m00)日本記録を更新)
- 2020年 63m45
- 2021年 62m06
- 2022年 65m68
- 2023年 67m38 ※日本記録更新:現在、記録保持中
- 2024年 63m45
北口榛花のチェコ語が上手すぎる件
日刊ゲンダイDIGITAL
さて、北口榛花さんはチェコで単身頑張っておられますが、チェコでの言語は英語ではなくチェコ語です。
北口榛花さんは、チェコ語を話すことができませんでした。
最初の頃、セケラックコーチと英語でメールのやり取りをしていたましたので、英語で話せるのかと思っていたら、息子さんを介していたようでコーチ本人は不得意だったのです。
そのことをきっかけに、チェコ語を勉強しようと考えました。
最初は大使館が主催するチェコ語のセミナーに通い、基礎までは覚えられたのですが、夜8時からスタートだったため、練習や試合があった日は疲れすぎて講義を受けられる状態ではありませんでした。
ですので、チェコ語はほぼ独学で学ばれたそうですよ!
2019年にセケラックコーチに師事して以降、1年半ほどでやり投げの話の内容を理解できるようになりました。
その後もコーチとチームメイトが会話しているのを盗み聞きしたり、レストランでお客さんのオーダーを盗み聞きしたりして、会話も少しづつできるようになったのだとか。
そして、その成果が出たのが北口さんが金メダルを獲得した世界陸上でした!
優勝を決めたとき、チェコ人のオソバ記者がこのように語っています。
3年前に初めて彼女に会った時、チェコ語をほとんど話せず、コーチとのやりとりも英語だった。チェコ語はアジアの人たちにとっては本当に難しい言語なので、今日チェコ語でテレビのインタビューに答えているのを見て、本当に驚いた
NUNBER WEB
その後も、チェコ人の記者たちから質問を畳みかけられても、北口さんは聞き取り、時には笑いを交えながら流暢なチェコ語で答えられていたそうです。
まとめ
今回は、北口榛花さんがチェコ語で喧嘩するコーチは何者なのかという内容で紹介させていただきました。
2019年に単身チェコへ乗り込み、現在まで師事しているデイビッド・セケラックコーチはジュニアコーチでもあり、経営者の一面も持っている人物でしたね!
今回の内容でわかったことは
- 北口榛花は2019年に単身チェコへ乗り込み、セケラックコーチに師事している
- デイビッド・セケラックはウクライナのゼレンスキー大統領にそっくり!
- デイビッド・セケラックは元競歩の選手でもあり、印刷会社の経営者でもあり、やり投げジュニアコーチでもある
北口榛花さんのこれからに注目していきましょう!
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