原作がある作品の脚本や社会性の高いドラマや映画の脚本を書き、天才脚本家と言われる野木亜紀子(のぎあきこ)さん。
野木亜紀子さんって誰?と思われる人もいるかもしれませんが、大ヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」「アンナチュラル」の脚本家と言えば、ピンとくる人も多いのではないでしょうか。
原作本のある脚本だけでなく、オリジナル脚本でも才能を発揮されていますが、オリジナル脚本「アンナチュラル」が生まれたのは映画「罪の声」の土井裕泰監督のおかげだと野木さんが話されていることを知っていましたか?
そんな野木さんのオリジナル脚本の新作「ラストマイル」、アンナチュラルやMIU404を担当した最強チームが再び作る2024年10月日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」も楽しみです。
また、野木亜紀子さんは原作のある作品のドラマや映画の脚本を数多く書き、先日のセクシー田中さん問題についてもご自身の考えを述べています。
野木亜紀子さんのこれまでの経歴や原作者やアンナチュラル誕生秘話、アーティスト米津玄師との関係、最新作のドラマについて調べてみましたので、ぜひ最後まで読み進めてみてください!
- 野木亜紀子脚本のドラマ原作者からの評判
- 野木亜紀子のオリジナル脚本も凄い
- 代表作アンナチュラルが生まれたのは土井裕泰監督のおかげ
- 野木亜希子と米津玄氏の関係
- 野木亜紀子の夫は?野木亜紀子の経歴も紹介
- セクシー田中さん問題についての野木亜紀子の考え
野木亜紀子はこの人が脚本なら見るランキング3位!
引用:モデルプレス
PR TIMESが2024年6月、脚本家に関するweb調査を行った結果「脚本がこの人なら見る!と思う脚本家」ランキングで、野木亜紀子さんが3位となっています。
1位は宮藤官九郎さん、2位は三谷幸喜で、その次の3位に野木亜希子さんが堂々ランキングをしています。
人間同士の繊細なやりとりや感情の揺れ動きを描くのが抜群にうまい。世情を反映した内容を取り込むのもうまく、いろいろと考えさせられるドラマがたくさんあり、魅力を感じます(あおい)
全く現実味のないストーリーではなく、いつ自分が主人公のようになるかもしれないというリアルさがあるので、視聴中は完全没入できる作品が多いように感じます。(まみむんめ)
どの作品も、生きずらい社会の中で懸命に生きる「人の声」を、野木さんが緻密な表現力と構成力で表現していて、最初から最後まで見る者の心をずっと揺さぶり続けるところが、野木作品の魅力ではないかと思います。
野木亜紀子はドラマ原作者からも天才と評判!
野木亜紀子さんの脚本が原作者に評価されている理由は、原作の内容を正しく理解し、原作にはないが実写には入れたほうがいいシーンを追加するテクニックが素晴らしいことだといわれています。
引用:forbes、アドタイ
「罪の声」の原作者の塩田武士さんは、「映画化として考えたら、この脚本しかなかったと思います。決定稿を読んだとき、これが映像になったらどうなるのか、すごくワクワクしました。映画を観たときも、『なんて運の強い原作だ』と思いました」と野木さんの脚本、構成力を絶賛しています。
優れた原作ありきとはいえ野木亜紀子の脚本、構成力が凄い。映画というより上質なサスペンスドラマを見たような感じ。良い。
引用:MOVIE WALKER PRESS
140分オーバーの長尺ですが、全く長いと感じさせません。野木脚本が見事。
引用:MOVIE WALKER PRESS
「原作を見てから見ればよかった」という声もありましたが、概ね映画の評判も良く、野木さんの構成力のすごさが賞賛され、「罪の声」は第44回日本アカデミー賞で最優秀脚本賞を受賞しています。
何度も野木作品に出演している星野源さんは、野木さんの脚本について次のようにコメントしています。
ほかの作品でも、どのせりふを残して、どこをふくらませるのか。
それがすごく、自分は好きだし、信頼しています。オリジナルだとどうなるのかと思っていたんですけど「MIU404」もなぜこんなにたくさんのことが出てくるのか、こんなにもいろんなメッセージが毎話出てくるのか、その源泉は何かも気になるし、底知れないアイデアが好きですね
引用:oricon news
アイアムアヒーローの作者、花沢健吾さんは、「原作者も納得の映画版アイアムアヒーロー 初号試写の感動は未だに忘れられない ラッキーだったんだなぁ」と自身のXに投稿しています。
引用:fashion-press、文春オンライン
図書館戦争や空飛ぶ後方室の原作者の有川ひろさんは、野木さんの脚本について、「原作をものすごく正しく読み解いて、その上できちんと取捨選択をやってくださっています」
と、原作にあってもおかしくないエピソードが追加されたことを絶賛し、「忙しいときには『野木さんの原稿なら読まなくても大丈夫!』というOKを出してしまいます」とインタビューに答えています。
引用:prtimes
「脚本の方(野木亜紀子)はまだお若いですけれども、あと2年もしたら、順番が取れなくなっちゃうだろうな!って思いますね。あれだけめちゃくちゃな話を、あの尺で過不足なく、しかも、あらすじでなくまとめる力って、すごいですよ」と語っています。
映画「罪の声」原作者の塩田武士さんもそうですが、アイアムアヒーロー作者の花沢健吾さんも、こぞって野木亜紀子さんの脚本で映画を作れたことを「ラッキーだった」「運の強い原作だ」と話しています。
人気脚本家は順番がとれなくなるという話から「野木脚本の順番が取れて、ラッキーだった!」「野木脚本で映像化出来て、運が強い原作だ!」という意味だったんでしょうかね。
原作者の作品をどう考えて活かしてる?
野木さんが原作のある作品の脚本を書くときには、原作に忠実で、新しいオリジナルなものでもあると考えているそうです。
原作あってのものなので、できることなら原作の要素だけでやりたいが、連続ドラマだとそうはいかない苦労もあるようですね。
「重版出来!」では群像劇の雰囲気をよりキャラクターに合わせて強めたい時に、もとの原作でそんなに描かれていないキャラの回を作るときは、原作の設定を守りつつ、はみ出さないギリギリのところを狙って埋めて、新しいエピソードを作るしかない時があるそうです。
引用:TBSテレビ
野木亜紀子さんは「後々役者の演技だったり演出だったり音楽だったりが乗っかってくるのを想定し、脚本はあえて引いていきます。」と話しています。
『重版出来!』著者の松田奈緒子先生も、ドラマを見た感想は大絶賛でした。
松田 素晴らしかったです。原作と違うところも多かったんですが、脚本家さんは、マンガのよさと俳優さんが演じるというよさをミックスしてつくってくださったなと思うんです。美術も細部まで行き届いていましたし。視聴率目当てでキャッチーに盛るのではなく、原作の意図を100%汲んでくださったミラクルな出来だったと思います。原作を損なわないように尊重してくださったのが本当にありがたかったです。
引用:このマンガがすごいwab
逃げ恥の原作者からみた野木亜紀子
U-NEXT
逃げ恥の原作者、海野つなみさんは野木亜紀子さんの原稿を貰うと本当に面白くて褒めるしかないと思っていたそうです。
場面ごとに面白いポイントも切り替わっていくから、自分の作品のはずなのに「こうきたか〜」って思いながら読んでしまうそう。
漫画にないエピソードも「あそこのシーンカットされたんだあ」って思っていたら後からうまいことつなげたりしてあり、ほんとに職人芸だなと感心したそう。
海野さんは、「一視聴者の気分でした。観ながら『この流れ知ってるな』って思ってから、『あ、私が書いたんじゃん』って気づく感じ。」だったといいます。
脚本と演者の力で、確かに逃げ恥なんだけど、逃げ恥ではないという不思議な体験だったようで、原作者すらも視聴者に取り込む脚本技術の凄さを語っています。
引用:excite news
海野さんが最も印象に残っているのは第8話の富田靖子さんが演じるみくりのお母さんが、「運命の相手ってよく言うけど、私はそんなの、いないと思うのよ。運命の相手に、するの」というセリフが大好きとのこと。
これを観たとき、「ああ、なんでこれを考えたのが私じゃないんだ〜!」としてやられた感があったというくらい野木亜紀子さんの脚本に対し、原作者が納得できているのが分かるコメントです。
野木亜紀子はオリジナル脚本のドラマも凄い!
野木亜紀子さんは、原作のある脚本家としても大きく評価されていますが、オリジナル脚本のドラマでも数々のヒット作を世に送り出しています。
原作ありの脚本を書いていた野木亜紀子さんが、オリジナル脚本を書くきっかけになったいきさつをご存じでしょうか?
オリジナル脚本を書くきっかけは土井裕泰監督
映画「罪の声」のインタビューではなぜ脚本を受けたのかと聞かれることもありましたが、野木亜紀子さんは、あるインタビューで「監督が土井さんだったから」「土井裕泰さんには恩義があるので」と話しています。
引用:シネマトゥデイ
野木亜紀子さんは、自身の「note」でその理由を明かしています。
2013年、野木亜紀子さんは「空飛ぶ広報室」ではじめて連続ドラマ脚本を書くことになり、演出家として土井裕泰さんと出会いました。
デビュー当時から野木さんは、自分の意見をガンガンいうような新人だったらしいですが、土井さんは優しく意をくんでくれて、たくさんの学びも与えてくれたそうです。
その後「重版出来」でも一緒に仕事をすることになり、打ち上げの最後に土井さんが突然「TBSは野木さんにオリジナル脚本を書かせるべきだ」とスピーチで話したそう。
驚きを隠せなかった野木さんでしたが、その時点では「逃げ恥」の脚本が決まっていたので、土井さんの言葉について考える間もなく、ただただ執筆に追われ、2016年12月に逃げ恥は書き終わりました。
その後、TBSから大物作家の原作もの脚本の話があり、原作本をわたされたそう。
その時にふと、背中を押してくれたあの時の土井さんの言葉を思い出し、結果「次はオリジナル作品を書いた方がよいと思っているので、お断りします」と原作本を開くことなく断りました。
この数日後に「女性主人公の法医学もの」というオリジナルドラマはどうかと新しい打診が来たらしく、これこそが大ヒットドラマ「アンナチュラル」の誕生の瞬間だったのです。
野木亜紀子さんは、土井さんの言葉がなければ、アンナチュラル以降の作品たちは生まれていなかったかもしれないとも語っています。
野木作品ファンの視聴者からも、土井さんに感謝の気持ちを伝えなければいけませんね。
WOWOWドラマ「フェンス」がギャラクシー賞テレビ部門大賞を受賞!
引用:wowow
2024年7月、野木亜紀子さんのオリジナル脚本の「連続ドラマW フェンス」が、第61回ギャラクシー賞テレビ部門大賞を受賞しました。
野木亜紀子さんは受賞式で、沖縄の100人以上に取材したことに触れ「なかなか苦しい作業だったんですが、私は脚本家として、エンタテインメントをお届けすることに集中しました。たくさんの方に協力していただいたので、今回大賞をいただけたのは本当に本当にうれしい」と感慨深げに語っています。
引用:feature
野木亜紀子さんのオリジナル脚本のドラマの数々
- MIU404(2020年)W主演:綾野剛、星野源
- コタキ兄弟と四苦八苦(2020年)W主演:古舘寛治、滝藤賢一
- フェイクニュース(2018年)主演:北川景子
- 獣になれない私たち(2018年)主演:新垣結衣
- アンナチュラル(2018年)主演:石原さとみ 第11回 コンフィデンスアワード・ドラマ賞 脚本賞
- ラッキーセブン(2012年)主演:松本潤
オリジナル作品について野木さんは、「オリジナルって大変じゃない?と言われますが、原作ものの脚本よりも、正直言ってラクで、オリジナルは自分たちの考えだけで突き進めて、自由に描けますから」とオリジナル作品について話しています。
野木亜紀子×塚原あゆ子の映画ラストマイル
引用:ラストマイル公式
8月23日から全国東宝系で脚本を野木亜紀子さん、監督を塚原あゆ子さんが担当している「ラストマイル」が公開されています。
「アンナチュラル」「MIU404」と同じ世界線が舞台ということもあり、映画も大ヒットしているようで、今までの野木ドラマのコアなファンも鑑賞にいっているのでしょうかね。
大ヒットのおかげで、大量に用意したはずのパンフレットやトートバッグが足りない事態が起こっているようですが、すぐに再販されていましたのでご心配なく!!
引用:野木亜紀子 X
ラストマイル公開に合わせ、野木亜紀子さんと塚原あゆ子さんが対談しています。
引用:storyweb
塚原さんは、「野木さんの脚本を映像化するのは、いつも楽しいんですよ。」と話します。
野木さんも、「本当に? 嬉しい! 私は書いたことを具現化する塚原さんの手腕にいつも驚きながら、出来上がりをワクワクして待ってます。」
ラストマイルはもともと映画を一緒に作りたいよね、というのが出発点で「アンナチュラル」「MIU404」の続きの世界なら通る可能性があり、映画を作るならどういう話がいい?と塚原さんに聞いたそうです。
すると「宅配荷物が爆発する話は?」と言われて、面白そうだねと、そのワンアイデアで脚本を書いたそうです。
おふたりの仲の良さと、相性の良さがわかりますね。
10月からの日曜劇場に野木亜紀子×塚原あゆ子×新井順子
引用:TBS 「海に眠るダイヤモンド」since1955
野木亜紀子さんの最新作は、10月からスタートする、アンナチュラルやMIU404の、野木亜紀子×塚原あゆ子×新井順子という強力チームが手掛ける初の日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」です。
内容は「昭和の高度経済成長期と現代を結ぶ70年にわたる愛と青春と友情、そして家族の壮大なヒューマンラブエンターテインメント!」だそうです。
ドラマ『学校のカイダン』(2015年)からの共演も多く、お互いを「花さま」「神さま」と呼び合う神木隆之介さんと杉咲花さんが出演します。
神木隆之介さんのコメント
「お話をいただいたときは、自分では実力不足なんじゃないかと思いましたが、野木さん、塚原さん、新井さんはじめ、心強いスタッフ・キャストの皆様がいてくださるので、皆様に頼りつつ、未熟ながらも精一杯演じ切りたいと思っております」
引用:文・cinemacafe.net 写真・ドラマ公式X
野木亜紀子さんは、この作品の脚本を書いているタイミングが、「まんてん」に神木隆之介さんが出演しているときで、役がが被らないか心配していたそうです。
引用:野木亜紀子 X
神木隆之介くんと時代ものは相性がとても良いですよね。2024年秋ドラマの中でも楽しみなドラマの一つです。
野木亜紀子と米津玄師の関わりは?
引用:映画ナタリー
米津玄師さんとは、塚原あゆ子×野木亜紀子作品としては3度目のタッグを組むことになりました。
3回目のタッグが発表された際には「三代目米津玄師」がXでトレンド入りしました!
この「三代目米津玄師」とは、和山やまの漫画「カラオケ行こ!」の「中途半端な知識で“三代目米津玄師”という存在しないアーティストを挙げてしまうアラフォーのヤクザ」から出てきたセリフの一つでした。
引用:野木亜紀子 X
米津玄師さんが過去2回主題歌を担当しているドラマは、今回のラストマイルに関連している、アンナチュラルの「Lemon」、UIM404の「感電」です。
引用:米津玄師 ハチ X
アンナチュラルの主題歌を担当した米津玄師さんが、最終回に向けて描いたイラストをXで投稿し、それに野木亜紀子さんは「ちょっと、ガチで、泣きましたよ。絵でまで泣かせないでくださいよ。」とこたえています。
ラストマイルの主題歌になった「がらくた」もドラマの世界観にあった楽曲となっていますが、実は、一度米津さんが提出した主題歌に「これではない」と言われ、再チャレンジして作った曲とのこと。
不採用だった曲は、どこか都会的でクールなものだったといい、米津さんは「個人的には作品に合うもの」だと思っていたようですが、ダメと言われたときは「どうしようかな」と空を見つめる瞬間もあったそうですよ。
ただ、それもチームでモノづくりをする醍醐味だといい、真逆のイメージの再度提出した「がらくた」に「これですね」という返事をいただけたそう。
3回のタッグならではの、米津さんをどれだけ信頼しているかというが分かるエピソードですね。
野木亜紀子さんと米津玄師さんは、アンナチュラル、MIU404の主題歌を担当したときに2回ラジオで対談していますので、今回のラストマイルの公開後には、3回目のラジオ対談もあるかもしれませんね。
野木亜紀子は結婚して夫はいるの?
引用:ORICON Drama&Movie ヤングシナリオ大賞受賞
野木亜紀子さんは結婚しているのでしょうか?
ヤングシナリオ大賞受賞の際(35歳)には、まだ、ご結婚をされてなかったような記述がありました。
しかし、現在の結婚については真偽が分からず、私生活については特に公表されていませんでした。
野木亜紀子の生い立ちと経歴は?
野木亜紀子さんは35歳で脚本家デビューしていますが、それまでは順風満帆ではなかったようです。
野木さんの生い立ちは、1974年生まれ、出身地は東京で、最初は俳優になりたくて演劇を始めたそうです。
しかし、周りの演技の才能に圧倒されて道をあきらめ、その後、日本映画大学に進学し、卒業後はドキュメンタリー制作会社に入社しました。
8年間ドキュメンタリーの仕事を続け、「私はフィクションをやりたかった」と一念発起し、仕事を辞め、脚本家になろうと決意した野木亜紀子さんは、まず登竜門の一つであるフジテレビヤングシナリオ大賞での入賞を目指します。
アルバイトや派遣社員として働きながら、昼休みと夜にひたすら脚本を書き続け、毎年のように応募し、「35歳までに入賞できなかったらもう後はないと不退転の覚悟で臨みました」と語り、6年目(35歳の時)についに大賞に輝きます。
ヤングシナリオ大賞の大賞受賞を機に35歳で脚本家デビューします。
コタキ兄弟で宮藤さんがドラマに出演したのをきっかけに対談したときに、野木さんが脚本家になる前から宮藤官九郎さんのドラマ「池袋ウエストゲートパーク」から見て、脚本の一連のシリーズに衝撃を受けたと話しています。
引用:テレ東プラス 野木亜紀子と宮藤官九郎
デビュー後はすぐに脚本の仕事が入ってくる訳でもなく、ドラマの企画書やプロットを書いてはボツとなる辛い時期を過ごしましたが、そんな野木さんに転期が1年後に訪れます。
フジテレビのプロデューサーから、月9の新しい連続ドラマ「ラッキーセブン」(松本潤主演)で脚本を何本か書いてみないかと声が掛かって、10話中6話を担当しました。
その時出会った監督との縁で映画『図書館戦争』の脚本を手掛けることになり、更にそれをきっかけにTBS系ドラマ『空飛ぶ広報室』の脚本を書くことが決まります。
『空飛ぶ広報室』は、今や最も新作が期待される脚本家とまで言われるほどになった野木亜紀子さんの出世作で、ここから天才脚本家「野木亜紀子」が世に知れることとなり、現在の大活躍に続きます。
引用:VOD劇場
野木亜紀子はセクシー田中さん問題をどう捉えているか?
日テレドラマ『セクシー田中さん』の件。この数日、方々に訊いてはみているものの、まだ判然としない点も多く、付随する問題の論点が多岐に渡るため、どこから触れていいのかわからない。こんな悲しい結末になってしまうまでに幾つかのポイントがあり、そのどれもがよくない方に働いてしまったであろう
野木亜紀子 (@nog_ak) X投稿 2024/1/31
野木亜紀子さんは、2023年に放送された連続ドラマ『セクシー田中さん』(日本テレビ系)の原作者である、漫画家の芦原妃名子さん(享年50)が急逝した問題についてSNSで自身の見解を述べています。
野木さんは一般論(12年で見知った範囲内)の話として、テレビ局は作家の権利を蔑ろにしがちであることや、脚本家が原作者と「会えない」ことが現実で、慣例であることなどの現状も伝えています。
「過去に自分が関わった作品のチームの話になりますが、プロデューサーも私も監督も、原作の先生が喜んでくださったり、褒めてくださったりするだけで、大喜びしていました。ご意見にも一喜一憂していました。演じる役者さんも、原作者さんがどう思われているのか、とても気にします」とコメント。「それでも、ドラマ・映画制作は集団作業なので、少しのかけ違いや様々な要因でうまくいかないこともたくさんあります。これは原作もの/オリジナルに関わらず、難しいなと常々思わされている点です」
引用:ドラマ&ムービー 野木亜紀子
今回の悲しい出来事は、「これまで実写化に関わった/いま関わっているすべての人にとって他人事ではない」と訴えていました。
野木亜紀子はドラマ原作者からも天才と評判!オリジナル脚本も凄いけど経歴は?|まとめ
野木亜紀子さんについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
野木さんについてわかったこと
- 野木さんの脚本は原作を大事にしながら、エピソードをどう加えていくかを考えて書き、原作者からの評判も良い
- オリジナルの脚本も評価が高い作品が多い
- 米津玄師のLemonはアンナチュラルの主題歌から始まり、UIM404の感電、ラストマイルのがらくたと3部作になる
- 多分、独身の可能性が高い
- フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞し、脚本家デビュー
- 現在は最も次回作を期待される脚本家のひとりである
- セクシー田中さんの事件について、ご自身の経験をもとに発信し、テレビ局の対応についてもはっきりとした意見を述べている
現在、公開中のラストマイル、10月スタートの海に眠るダイヤモンド、どちらも最強タッグと最強チームが織りなす作品に期待しかないですね!
コメント