パリオリンピックに柔道女子57kg級で代表に内定し、出場することが決まった舟久保遥香さん。
中学3年生のときに編み出した「舟久保固め」ですごい学生がいるということで、一気に注目を集めることになりましたが、残念ながら夢であった東京オリンピックに出場することは叶いませんでした。
その原因は、社会人になってから「舟久保固め」がうまく決まらなくなってしまったという経緯があるのです。
ただ、そこから寝技を多用するスタイルから、しっかりと体の使い方、基礎トレーニングを積み重ね、見事にパリオリンピックの出場を勝ち取ることになりました!
そこで、今回の記事では
- 舟久保遥香はどうして東京オリンピックに出場できなかったのか?
- 舟久保遥香の筋肉がすごい?
- 舟久保遥香が柔道を始めたのはいつ?
- 高校や大学、生い立ちは?
- 父親はどんな人?家族構成は?
以上のことを中心に、紹介していきたいと思います!ぜひ最後までご覧ください!
舟久保遥香がパリで舟久保固めで金メダル取る姿を見せて!
eJudo
舟久保遥香さんが、世間に知られるようになったのには、とある技の存在があります。
それは、自身が編み出した「舟久保固め」という技にあります。
「舟久保固め」とはどんな技なのでしょうか?このように紹介されていました。
“舟久保固め”は、うつ伏せで寝技を逃れようとする相手の右脇腹に左手を差し込むと同時に右手で相手の腰の道着をつかみ、相手をひっくり返して抑え込みます。
NHK甲府
その寝技の写真がこちら↓
FNNプライムオンライン
舟久保遥香さんは、この「舟久保固め」のような寝技を得意としています。
舟久保さんは、この技を中学3年生の時に編み出し、ジュニアタイトルを総なめにするほどの強さを見せていきました。
パリオリンピックに出場することが決まり、寝技以外にも関節技や締め技などの技に磨きをかけています。
ぜひ、パリオリンピックでも「舟久保固め」を決めてくれることを期待しましょう!
舟久保遥香が東京オリンピックに出れなかった経緯
読売新聞オンライン
中学3年生の時に編み出した「舟久保固め」で、ジュニアタイトルを総なめにした舟久保遥香さんですが、東京オリンピックに出場することはできませんでした。
どうして東京オリンピックに出場することができなかったのでしょうか?
高校を卒業し、社会人の三井住友海上火災保険(株)に進んだ舟久保遥香さんですが、学生の時のような戦い方が社会人では通用しないことに直面します。
ですが、舟久保遥香さんは
「“早く結果を出したい”という気持ちが強かったので、変わらなきゃいけないと思っていても変えられなかったんですね。東京五輪もありましたし、『五輪に出たい』と思って社会人に入ったので。とにかく結果が必要だと思って、結果ばかり求めてやっていましたね」
テレ朝news
この「変わらなきゃいけないと思っても変えられなかった」というのは、どういうことなのか。
舟久保遥香さんは、得意の寝技「舟久保固め」という武器を捨てることができず、スタイルを変えることができなかったので、負ける試合が多くなっていたのです。
高校の時は、寝技に強引に持っていくことができたものが、社会人となると、うまさや細かい技術でかわす選手が多くなり、通用しなくなっていたのです。
結果を残すことができないまま、57kg級の日本代表常連である、芳田司さんの壁を崩すことができず、東京オリンピックへの道は閉ざされてしまいました。
そこから、舟久保遥香さんは寝技だけでなく、寝技にもっていくためのパターンを増やすため、力を抜くトレーニングなどの基礎を行うようになります。
また、腕力だけに頼っていたのを、体の中心から力に変えるトレーニング、柔道の技術も磨き続けました。
舟久保遥香さんは
「全くやっていなかった担ぎ技を教えてもらって、担ぎ技を何回も何回も。まずできないんですけど、考えながら何回も何回もやってできるようになってくると、“次はこうしよう”とか“これができるならこうもできる”とか、色んな幅が広がってきて。ベースがある中で、枝を増やせているかなって。私の強みの寝技が生きるために、担ぎ技だったり、色んな増やしてきたものだったりが生きてくるのかなと。色んな攻め方ができる、バリエーションが増えるということが楽しい」
テレ朝news
このトレーニングが実を結び、試合でも結果を残せるようになり、今回のパリオリンピックへの切符をつかみ取ることができました!
東京オリンピックに出れなかった悔しさを、パリでぶつけてほしいですね!
舟久保遥香の筋肉がすごい件!1日1000回の懸垂で鍛錬!
FNNプライムオンライン
パリオリンピックに向けて、日々トレーニングに励む舟久保遥香さんですが、実は、筋肉がとてもすごいという噂があることをご存じでしょうか?
小学校から柔道を始めたとき、地元の山梨の県大会には優勝するものの、全国区では上位に食い込むことができなかった舟久保遥香さん。
その後、富士学苑中学に入学した舟久保遥香さんは、監督は矢嵜雄大さんでその妻・仙子さんがコーチとなって柔道強化を打ち出していました。
その時の練習メニューがこちら↓
- 週3回、朝のランニング 398段ある階段を5往復
- 午後は組手・乱取りなどの柔道の基本練習
- その後、寝技補強(畳の上で寝て攻防を繰り返す。およそ3~4時間)
この練習を繰り返して、中学のときに「舟久保固め」を習得しました。
「ただただ、疲れてしんどくてという毎日でした。だからといって、練習はイヤではなかった。毎日、一生懸命やって、帰ったら何にもできなくて寝て、起きたら練習に行く。楽しかったし、充実していました」
Tarzan
これだけの練習を繰り返していると、こんなエピソードもあったそうです。
中学2年生のとき、膝を故障してしまった舟久保遥香さんは、柔道の練習ができなくなってしまいました。
その時に命じられたメニューが「懸垂を1日1000回」でした。
舟久保遥香さんは、この練習を3時間で1000回こなせるようになり、背中の筋肉強化につながったそうです。
ちなみに、舟久保遥香さんの体脂肪率は12%(2016年時点)となっており、女性の体脂肪率は「20~29%」ほどが標準と言われていますので、鍛えている舟久保さんの筋肉は絞られていることがわかりますね!
これだけの練習量をこなし、トレーニングすることで「パワー柔道」という舟久保遥香さんのパターンが出来上がっていったのですね!
舟久保遥香の柔道の経歴【高校や大学は?】
スポニチ
ではここで、舟久保遥香さんの柔道の経歴について紹介していきましょう。
舟久保遥香さんは、6歳のときに友達が柔道をやっていたのをきっかけに、柔道を始めました。
小学生までは山梨県内でしか成績を残すことはできませんでしたが、中学生になり、矢嵜監督と仙子コーチとのトレーニングでメキメキと実力をつけ、3年生の時には全国中学校柔道大会の団体戦でオール1本勝ちで優勝を決めるなど、実力を発揮し始めました。
高校生になっても、その実力はますます発揮していき
高校1年生
- インターハイ 5位
- 国体少年女子の部 5位
- アジアカデ 優勝
- 全国高校選手権 2位
高校2年
- 全日本カデ 優勝
- インターハイ 優勝
- 全国ジュニア 優勝
- 世界ジュニア 優勝
- 世界ジュニア団体 優勝
- 全国高校選手権 優勝
- 全国高校選手権団体 5位
高校3年
- ロシアジュニア国際 優勝
- 金鷲旗 5位
- インターハイ 個人 優勝 団体 3位
- 全日本ジュニア 優勝
- エクサンプロヴァンスジュニア国際 優勝
- ヨーロッパオープン・ソフィア 優勝
など、数多くの優勝を飾り、ジュニア戦に至ってはタイトルを総なめにするほどの実力を見せつけました。
大学には進学せず、社会人の三井住友海上公務部へ所属し、実業団で柔道を続けます。
ただ、社会人に入り、思ったような成績を残せなかった2019年には、夢だった東京オリンピックの出場は叶えることはできませんでした。
しかし、「舟久保固め」を含めた寝技のみに頼っていたスタイルから、トレーニングを積んで、寝技に持ち込むパターンを増やすスタイルに変えたことで、その後は試合に勝つことが増えていきました。
社会人の成績
- 2021年04月 全日本選抜体重別選手権大会 優勝
- 2021年10月 グランドスラム・パリ 優勝
- 2022年02月 グランドスラム・パリ 優勝
- 2022年04月 全日本選抜体重別選手権大会 優勝
- 2022年07月 グランドスラム・ハンガリー 優勝
- 2022年10月 世界柔道選手権大会 銀メダル
- 2022年12月 グランドスラム・東京 優勝
そして、2023年8月には世界選手権を2年連続2位などの実績を残し、2番以降の評価を大きく差をつけたことを評価され、見事パリオリンピックの代表に強化委員会の満場一致で決定しました!
この決定を受けて、舟久保遥香さんはインタビューでこのように語られていました。
「富士吉田市の皆さんにはたくさん応援していただき、本当に力になっています。来年のオリンピックで金メダルを獲得して、地元に持って帰れるように頑張っていくので、応援お願いします」
山梨 NEWS WEB
パリオリンピックでも、自慢の「舟久保固め」が見られるのか、期待しましょう!
舟久保遥香の生い立ちは?父はどんな人?
テレビ東京
では、ここからは舟久保遥香さんの生い立ちについて紹介していきたいと思います。
柔道を始めたのは6歳のとき
舟久保遥香さんが柔道を始めたのは、保育園で友達が柔道をやっていたのをきっかけに始めたそうです。
ただ、当時の舟久保遥香さんは、柔道をやっていると思っていたわけではなく、遊び感覚だったそうです。
その理由として
先生も一緒に遊んでくれて、少年団には多くの小学生がいたので、遊べてただただ楽しいという感じで…。
何も考えずに、遊べて楽しいなという気持ちでした。公益財団法人スポーツ安全協会
と語られています。
また、そこまで器用なタイプではないとも語っておられ、柔道が合っていたと感じたこともなかったのだとか。
将来はどうなるのか、ほんとにわからないものですね。
父親はどんな人?家族に柔道をしている人はいたの?
現在は柔道家として活躍されている舟久保遥香さんですが、家族で柔道をしている人はいたのでしょうか?
舟久保遥香さんの家族構成は、父・母・兄・遥香さんの4人家族となっています。
実は、両親や兄には柔道経験がなく、家族で柔道をしているのは舟久保遥香さんたった1人となるのです!
父親の名前は、舟久保元孝さんと言い、「御坂山岳会」の元会長ということがわかっています!(現在は顧問のようです)
Xから
御坂山岳隊とはどのような活動をされているのかというと、スキー場のパトロールの他、富士山の遭難救助者や山岳でのイベント活動などを行っているようです。
父親の元孝さんによれば、娘である遥香さんには、スキー競技である「モーグル」に取り組んでほしかったという願いがあったそうですよ!
母親と兄については、一般の方のため、情報が見つかっていません。
もしかしたら、お兄さんはお父さんと一緒にスキーをやっていらっしゃるかもしれませんね。
舟久保遥香は筋肉を1日1000回の懸垂で鍛錬!パリで舟久保固め!【まとめ】
今回は、柔道女子日本代表の舟久保遥香さんについて紹介してきました。
今回の内容で
- 舟久保遥香は社会人になり、スタイルを変更できずに東京オリンピック選考の試合で結果が出せなかった
- 舟久保遥香は1日1000回の懸垂を行っていた!しかも3時間で達成できる!
- 舟久保遥香は保育園の友達が柔道をやっていたので、遊び感覚で柔道を始めたのがきっかけ
- また家族に柔道経験者はおらず、父親はモーグルをやってほしかったとのこと
以上のことを中心に、紹介させていただきました。
学生の時は、舟久保固めを中心に、ジュニアタイトルを総なめにした舟久保遥香さんですが、社会人ではそのスタイルが通用せず、試合で結果が残せなかったために、東京オリンピック出場はなりませんでした。
しかし、そこから柔道の基礎を見つめなおし、トレーニングを積んだ結果、見事パリオリンピックの出場を勝ち取ることができました!
パリオリンピックでも、自慢の寝技「舟久保固め」を見せてくれるのか?注目してみましょう!
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